動画3分でわかるカロナール!
1. カロナールの概要
主成分はアセトアミノフェンといいます。主に鎮痛・解熱作用を持つ薬剤です。
2. 効果・効能
カロナールは以下のような症状の緩和に使用されます
- 鎮痛作用:頭痛、歯痛、生理痛、腰痛、関節痛、神経痛など
- 解熱作用:発熱時に体温を下げる(中枢性の体温調節作用)
3. 作用機序
カロナール(アセトアミノフェン)の作用機序は正確にはわかっていないそうですが、中枢性にプロスタグランジン(PG)の生成を抑えているのでないかと考えられます。プロスタグランジンは炎症や痛みの原因となる物質であり、その生成を阻害し、鎮痛・解熱効果を発揮します。
4. 用法・用量
- 通常、体重で調節して出すことが多く、成人では1回300mg〜500mgを5〜6時間ごとに摂取します(1日最大4,000mgまでと言われてますが、そこまで多く使うことは稀です。)
- 小児、妊婦、授乳中にも使用を検討できます。
- 胃に負担をかけないため、空腹時でも摂取可能です。
5. 副作用
頻度は低いですが、以下の症状に注意
- 肝機能障害(長期・高使用量でリスク上昇)
- 皮膚の発疹・かゆみ
- 胃腸症状(吐き気・食欲不振)
- アナフィラキシー(まれ)
6. 使用できない方や注意が必要な方
以下の条件に当てはまる方は、カロナールの使用を控えるのが望ましいです。
- 重度の肝障害などがある方
- 以前内服時に何らかの副作用が疑われた方
- トアラセットなどのカロナールの合剤を内服さている方(過剰摂取に注意)
- 妊娠中・授乳中の使用:比較的安全とされるが、医師に相談が望ましい
まとめ
- カロナールはアセトアミノフェンを主成分とする解熱鎮痛薬
- 発熱や痛みの緩和に用いられ、胃腸への負担が少ない
- NSAIDs (ロキソニンなど)とは異なり、抗炎症作用はない
- トアラセット内服の際は過剰摂取に注意
- 小児や妊婦さんにも安全性は高いが、医師に使用の相談が望ましい。