手が痺れる整形外科の病気は沢山あります。今回は手の痺れ代表(←私の主観)の手根管症候群についてつぶやいてみようと思います(^^)/
手根管症候群とは
手根管症候群(しゅこんかんしょうこうぐん)は、手首の部分にある「手根管」という狭いトンネル状態の空間で神経が圧迫されることによって起こる症状です。圧迫されることで、指先や手にしびれや痛み、筋力低下のような症状が現れます。
手根管症候群の主な症状
1.しびれと痛み
親指、人差し指、中指、薬指の一部にしびれや痛みが発生しやすく、特に夜間や朝方に症状が強い傾向があります。
2.指の筋力低下
手根管症候群が進行すると、指や手の筋力が低下し、握力が弱くなることがあります。日常的なもののつかみにくさや、細かい作業がしにくくなるケースもあります。
3.手のこわばりや腫れ
手首から指にかけてのこわばりや腫れを感じることもあり、痛みが慢性化する場合もあります。
手根管症候群の原因
手根管症候群の原因として、以下のようなものが考えられます:
- 手の過剰な使用:パソコン作業やスマートフォンの操作、楽器の演奏など、手や指を頻繁に使う動作が多い場合に発症しやすくなります。
- 骨や筋肉の異常:手の骨の変形や筋肉の肥大が原因で、手根管が狭くなり、正中神経が圧迫されることがあります。
- 妊娠やホルモンの影響:妊娠や更年期におけるホルモンの変化が原因で、手根管が狭くなり、神経を圧迫することがあります。
- 糖尿病、甲状腺機能低下症、アミロイドーシスなど:特定の病気があると神経の健康状態が変化し、手根管症候群のリスクが高まることが知られています。
診断と治療
手根管症候群は、病院での診察や神経伝導速度検査などで診断されます。治療には以下のような方法が取られます:
- 生活習慣の改善
第一に、症状を悪化させる動作を減らすことが重要です。手を休めたり、休めない場合は負担を軽減するためのサポーターなども検討されます。 - 薬物療法
痛みや炎症のために、鎮痛剤や抗炎症薬が処方されることがあります。また、ビタミン製剤が神経の保護に役立つとされています。 - 理学・作業療法
専門的な理学療法やストレッチも有効で、特に手首の柔軟性を高めるエクササイズが症状改善に役立ちます。 - 注射療法
症状が重い場合、ステロイドの注射によって炎症を抑えることもあります。 - 手術
温存療法で改善しない場合、手術が検討されます。手根管切開し、正中神経の圧迫解除し、症状を改善させます。
予防とセルフケア
手根管症候群を予防するために、以下のセルフケアを心がけましょう
- 定期的にストレッチや手のリラックスをする。
- 手首に負担がかかる動作を控え、無理のない範囲で手を使いすぎないようにする。
おわりに
手根管症候群は初期のケアと適切な治療で症状を緩和できる場合もありますが、改善がない場合や麻痺・感覚障害などが進めば手術になることもあります。症状が続くときは一度ご相談下さい(ΦωΦ)
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