外傷後の肩の痛み?
事故、転倒、スポーツの接触などで「肩が痛い!」という訴えで病院受診をされる方が多いですが、幅広い世代で起こる骨折で鎖骨遠位端骨折があります。専門で無い病院で「肩が痛い」と言う訴えで行くと見逃されることもあるため、正確に痛みの部位を伝えることもポイントと言えるでしょう。今回は鎖骨遠位端骨折についてつぶやいてみようと思います(‘ω’)ノ
鎖骨遠位端骨折について
鎖骨遠位端骨折は、鎖骨(肩甲骨と胸骨をつなぐ骨)の中でも、肩に近い部分(遠位端;肩甲骨との接合部分)での骨折です。肩の運動に対して疼痛が誘発され、痛みを伴います。
鎖骨遠位端骨折の原因
鎖骨遠位端骨折は、一般的に以下のような原因で発生します。
- 転倒やスポーツ外傷: 転倒して肩や腕を床に強くぶつけることで骨折が起こることが多いです。 特に自転車やスノーボード、サッカーなどのスポーツでは頻繁に見られます。
- 交通事故:車、バイク、自転車との衝突事故など、強い外力が肩や鎖骨に当たった場合も骨折の原因となります。
- 高齢者の転倒:骨密度の低下に伴って、高齢者が転倒することで比較的軽い衝撃でも骨折が発生することが起こります。
症状
鎖骨遠位端骨折の症状は比較的わかりやすく、次のようなものが典型的です。
- 肩の痛み: 鎖骨周辺に強い痛みを感じ、腕や肩を動かすのが困難になります。
- 腫れや内出血:骨折部位に腫れや内出血が見られることがあります。
- 鎖骨の変形: 骨がずれている場合、鎖骨の形が不自然になることがあります。
診断
診断には主にX線撮影が使用され、骨折の位置やズレの大きさを確認します。レントゲンで発見が難しい場合や骨折の仕方の把握のためにCT検査などの詳細な検査が行われることもあります。
治療方法
鎖骨遠位端骨折の治療は、骨折のズレ方、患者の年齢や活動レベルによって異なります。
- 保存療法: 骨折部があまりズレていない場合、良好な整復位が保持できる場合は、保存療法が選択されます。胸を張る固定具(鎖骨バンド)を使用し、骨が自然に治癒するのを待ちます。
- 手術療法: 骨が大きくずれている場合や、関節の機能に影響が出る可能性がある場合は、手術が必要になる場合があります。プレート、ネジ、ワイヤーを使って骨を固定し骨癒合を待ちます。
リハビリテーション
鎖骨遠位端骨折により動きが悪くなった場合の回復にはリハビリが重要です。肩関節や腕の筋力や可動域を回復させるための運動療法が行われ、特に手術後は早期のリハビリが重要です。 医師、理学療法士、作業療法士などの指導に基づいてリハビリを行うことが大切です。
まとめ
鎖骨遠位端骨折は、スポーツ、転倒、事故などによって発生しやすい骨折の一つです。症状が強く、肩関節の機能低下を引き起こすこともあり、早期の診断と適切な治療が重要です。適切な固定やリハビリを行い、以前の状態に近づけるように頑張りましょう( ..)φメモメモ
コメント