手が汚いなんて言ってすいません。
最近患者様の傷の処置の際に、家での処置が可能な場合の方にですが、「手は汚いから直接軟膏を指でとらないように処置してください」とよく言っていたのですが・・・。外来の看護師さんに「手が汚いと言ったら患者さんが傷つくでしょ!!」と怒られました(;_;)。配慮が足りず申し訳ございません。
手が汚い=(イコール)ばい菌が多い!!
正確には手が汚いではなく、「手には多くのばい菌(細菌)がおり、創部や処置用の軟膏の中で細菌が増えたりしないようにするために直接手で処置をしないでください」が正しい言い方だったと反省しております。今回は手の細菌について実験もしてみました。
細菌培養検査って?
細菌培養検査は、感染症の診断や治療において非常に重要な役割を行っています。この検査は、患者から採取したサンプル(血液、尿、喀痰、組織など)に存在する可能性のある細菌を検出し、種類を特定し、適切な抗生物質による治療法を見つけるために行われます。今回、身近で手に入る道具で細菌の存在を確認してみました。
実験準備
まず手ごろな大きさの容器を裏返してマジックで左手をなぞります(左上、2つ準備)。その後、内側を消毒し、水、コンソメ、砂糖、寒天を煮詰めたものを内側に流し込み固めます。これを寒天培地と言います(下段左右)。固まった後、一枚は外出時に色々なところに触れ、洗わずに付着させ、もう一枚はしっかり手を洗ったものを付着させます。その後、発泡スチロールの中にいれ、使い捨てカイロで37°前後をキープし、2日間経過観察しました(右上)。
実験結果
下は洗っていない手、上はしっかり洗った手です。細菌が増殖した際の集合体(コロニー;数億〜数10億個の細菌の集合体)で細菌の存在を肉眼的に確認できます。2日たった洗った方は菌が増えませんでしたが、外出後の洗ってない手の寒天培地を見ると・・・・汚ねーΣ(・ω・ノ)ノ!。となるわけですよね。
手洗いは大事!
「手洗いは大事です(‘ω’)ドヤー」みたいなまとめだと「当たり前やん( `ー´)ノ」と思う方もいると思いますが、簡便にできて、結果が伴う点を考えると、清潔の基本はやはり手洗いなんだと結果を見ると改めて思うんですよね~。今回はしっかり3回程手洗いして、たまたま菌の増殖はありませんでしたが、完全な清潔はほぼ不可能と考えます。創部に使う軟膏であればわざわざ清潔な軟膏に細菌をつけにいく行為は良い行動とは言えないため、直接指や傷に塗るのはお勧めしません(私個人の意見)。
結語
非常に長い言い訳になりましたが、心の底から反省しており、今後は言葉の使い方に注意しようと思いました。申し訳ございません(´・ω・)
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