はじめに
良く足を捻って病院を受診される方が多いですが、「捻挫(ねんざ)」と思って病院を受診される方が多いです。しかし中には骨折をされて病院を受診される方もいます(*_*)
今回はそんな中でも多い小指側の骨折についてつぶやいてみようと思います。
第5中足骨基部骨折とは?
第5中足骨は、足の小指側に位置する細長い骨です。疲労骨折を起こしやすい場所の一つですが、折れ方(位置)によって呼び名が変わり「基部剥離骨折」、や「Jones骨折」とも言われます。また、外傷でも同部位に骨折を起こすことがあり、足を強く内側に捻り、腱や筋膜に引っ張られて骨折を起こすことがあります。
話は少し変わりますが、日本の伝統的な履物である「下駄(ゲタ)」は、夏祭りや浴衣姿に欠かせない存在です。下駄を履いている際に足を捻り、上記の骨折が起こりやすかったため、下駄骨折(ゲタ骨折)や下駄履き骨折という名前もついております( ..)φメモメモ
第5中足骨基部骨折の症状
この骨折の症状は以下の通りです。
- 足の外側の痛み: 足の外側(小指側、外くるぶしの下あたり)、同部位に鋭い痛みを感じます。歩行時や足に体重をかけたときに痛みが増します。
- 腫れ: 骨折した部分が腫れ、熱を持つことがあります。
- 内出血: 骨折部分に内出血が生じ、皮膚が紫~黒色になることがあります。
- 歩行困難: 痛みや腫れのために歩行が難しくなります。
第5中足骨基部骨折の治療法
治療は、骨折の状態や折れ方によって異なります。また、第5中足骨基部骨折は、部位や経過により、治癒が遅れることがあり、偽関節(骨がくっつかない状態)になることもあります。そのため、慎重な治療方針の検討が必要と考えます。
- 安静と固定: 骨折部分を安静にし、ギプスやブーツで足を固定します。
- 非荷重期間: 足に体重をかけないようにし、松葉杖を使用します。
- 手術: Jones骨折やズレの大きな骨折、あるいはズレてなくても偽関節のリスクが高い場合、手術が必要になることがあります。手術では、骨をネジやワイヤー、プレートで固定し、治癒を促進します。
- リハビリ: 治癒後は、足の筋力や柔軟性を回復させるためのリハビリが重要です。理学療法士の指導のもと、慎重にリハビリを進めます。
第5中足骨基部骨折の予防法
この骨折を予防するためには、以下の点に注意が必要です。
- 適切な靴を選ぶ: 足に合った靴を履き、ゲタのよう補高があるような靴を履く場合は足を捻らないように注意しましょう。
- ウォームアップとストレッチ: 運動前には十分なウォームアップとストレッチを行い、足首やふくらはぎの筋肉を柔軟に保ちます。
- 休息をとる: 足に負担をかけ過ぎないよう、適切な休息を取ることも重要です(疲労骨折の予防)。
まとめ
第5中足骨基部骨折は、足の外側に位置する第5中足骨の基部で起こる骨折で、治癒には時間がかかることが多いです。特にスポーツをする人にとっては、注意が必要なケガです。足に異常を感じたら、無理をせずに専門医の診断を受け、適切な治療を行うことが大切です。
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