よく受診される患者様の訴えで多いものが指痛ですが、以前は「リウマチではないでしょうか?」と受診される方が多かった感じがしますが、最近は「先生!ばね指になりました!」と言われる方が増えているような印象です。
皆さんどこで情報を集めてくるのでしょうか??
ばね指とは?
ばね指とは、指の腱が狭い腱鞘(けんしょう)を通過するときに引っかかり、指を曲げたり伸ばしたりするときに痛みや、ばねのように弾く感覚が生じる症状を指します。
「腱鞘炎」で引き起こされることが多く、指の屈筋腱の通り道の腱鞘に炎症が起こり、腱鞘が狭くなることで発症します。特に手をよく使う人や中年以降の人に多く見られます。
症状
ばね指の主な症状は以下の通りです:
- 指の動かしにくさ:指を曲げたり伸ばしたりする際に引っ掛かり感が出現し、スムーズに動かせなくなることがあります。
- 痛み:指の付け根に痛みを感じることがあり、特に朝起きたときや指を使った後に痛みが強くなることがあります。
- 指がロックされる:重度の場合、指が完全に伸びなくなったり、曲げたまま元に戻らなくなったりすることがあります。
原因
ばね指の主な原因は、手や指を頻繁に使うことによる過度の負担です。特に、手をよく使う職業や趣味を持つ人、糖尿病やリウマチなどの基礎疾患を持つ人はリスクが高いとされています。また、ホルモンバランスの変化が影響することもあるため、女性の更年期や妊娠中にも発症しやすいとされています。
治療法
ばね指の治療法には、保存療法と手術療法があります。
保存療法
- 安静:手や指を使う頻度を減らし、腱の炎症を抑えることが重要です。
- 薬物療法:痛みや炎症を軽減させます。
- ステロイド注射:腱鞘内にステロイドを注射することで、炎症を抑え、症状を改善することが期待できます。
手術療法
保存療法で効果がない場合や、症状が重い場合には、手術が検討されます。手術では、狭くなった腱鞘を切開して腱の通りを改善します。
予防方法
ばね指を予防するためには、日常生活での手や指の使い方に注意が必要です。
- 手を休める:手や指を長時間酷使しないようにし、定期的に休息を取ることが重要です。
- ストレッチ:手や指のストレッチを日常的に行い、柔軟性を保つことが予防につながります。
まとめ
ばね指は、手や指の酷使によって引き起こされることが多い症状です。症状次第で経過観察になることありますが、手術を必要とするケースもあり、指の動きがおかしい、特に痛みのせいで動かせなくなった場合は早めに病院受診をすることが望ましいでしょう( ..)φメモメモ
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