熊本県荒尾市の整形外科

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釣り針が刺さった時の対応

先日の連休を利用して久々に天草に行きましたが、残念ながら天気は悪く、本当は娘に釣りをさせてあげたかったのですが、私だけ夜釣りをすることにしました。

腕は素人同然ですが、運もよかったのか比較的大きな鯛も釣れ喜んでいた際に思わず足を滑らしてしまい、こけそうになるところを踏みとどまった際に、右手に痛みを感じ、見てみると・・・やっぱり、釣り針が刺さってました。最終的に自分で処置しましたが、患者様の気持ちがよくわかる出来ことでした(;_;)

経験ある方はわかると思いますが、釣り針はなかなか抜けないようになっています。抜けない理由は魚を逃がさないようにするための「かえし」があるためです。なので「かえし」をどうするかがポイントです。刺さり方によりますが、そのまま貫通させて先から抜くか、かえしを切って抜くケースが多いです。

基本的には痛いですし、感染症のリスクや道具がないことから病院受診は必要と思われますが、受診までの処置も重要です。以前ありましたが、釣り針を皮膚に刺さった近くで切断し、病院を受診された方がいますが、逆にとるのが難しくなってしまい。大きく切開が必要になったケースがあります。


基本的には釣り針をつかみながら作業する必要があり、釣り針が短いと作業しにくく、刺さり方が浅いケースの場合はさらに刺し進める必要があるため、受診前の処置として①針近くの糸を切り針を切らないことを推奨します。ただし、何らかの理由で糸が切れない場合(例えばルアーや3つ股の針など)は針を切らずにそのままの状態にしておく、あるいは針を可能な限り残すようにして切断するようにしてください。②その後は可能なら水で流したあとに他の部位や人に針は刺さらないように注意しながら病院を受診しましょう。柔らかい布で覆うのも手です。

釣りをするのは楽しいですが、自分や周囲に気をつけながら楽しみましょう(^^)/

関 昭秀

関 昭秀

初めまして、関 昭秀と申します。昨年度までは大牟田天領病院に勤務し、2024年4月より関整形外科の常勤医師として就任いたしました(火曜昼~水曜日は不在にしております)。  地元である荒尾に帰り、地域医療に貢献することを目標として研鑽を積んでまいりました。整形外科全般は勿論習得しておりますが、天領病院では、膝関節、腰、外傷、骨粗鬆症などを多く経験してまいりました。また整形外科以外の知識も多少あり、相談相手に困った時なども気軽に相談していただければと思います。

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